中国の長城思想
城という字は「土にて成る」という、きわめて明快な意味をもつ。
土を盛りあげて、外敵を防いだのである。
盛りあげた土を、煉瓦状の傳や石でかためるようになったが、中国の西北の雨のすくない地域では、土を煉瓦状にかため、それを天日に干したままのものを積み重ねる。
乾燥地帯なので、焼成しないでも、雨で溶け崩れるおそれはない。
ともあれ、中国ではまともな人間なら城のなかに住むものだという考えがある。
農民たちも、鶏鳴とともに起きて城門を出て田を耕し、日が暮れると城内に帰るという生活をしていた。
この考えが拡大されると、国ぜんたいを城で囲むという「長城」思想が生まれたそうだ。